世に数ある化粧品を作りし者たちよ、聞くがいい。
我が名は伝管(※伝伝即飽管理人)と呼ばれる者、真名を【MISO】と名乗る者――
世に存在する「ほっぺたとかはカサカサだけどTゾーン脂っぽくて~マジ卍~」と悩みを抱える女性たちの代表者を自称する者――
時代は移り変わり、いにしえより受け継がれし「化粧文化」にも様々な変化が生じた。
体に有毒な成分を惜しみなく混ぜ込んでいたかつてと違い、
今や、「肌弱くて何使っても荒れちゃう」という悩みを抱える女性でも安心して使える基礎化粧品が数多生まれる世となり久しい。
しかし、しかし、だ。
未だ人類未到の域は存在し、世の多くの女性が「なんでそういうの開発されないの~マジサゲリシャス~」と嘆く領域があることを存じておらぬだろうか?
そう、
夏場の、化粧ドロドロ現象である――
どれほど完璧に顔面を繕おうと、
汗には、勝てぬのだ……
汗が噴き出し、ハンドタオルなどで軽く拭くうちに、
化粧は次第に剥がれ、その面の本当の姿が現れてしまう――
そんなとき、すべての女性が思うだろう……
「化粧直ししなくても夜まで長持ちする商品があればいいのに」
無論、無論である。
世の化粧品製造会社がこれを目標にしている部分も多分にあろう。
そして、今より昔、以前に比すれば、格段の化粧持続率の向上は実現しているのだろう。
多くの女性が、「化粧直しする回数が減った」と実感していることだろう。
だが、……まだ、なのだ。
まだ、伸びる余地があろう。
化粧持続時間の伸び代を、伸びる余地を、のこしているはずである。
我が授かりし力をいま、ふたたび識れ。
そう。
我が授かりし力、それは、
「脂」
脂を司る者なり。
Tゾーンの脂により、我が顔面を覆いし【秘薬】≪ファンデーション≫は見るも無惨に溶け落ち、
夕刻、――逢魔が時にはその機能をほとんど失い、
我が姿は【醜き者】≪羅生門に出てくるババア≫同然と成り果てるのだ――ッ!
化粧品を作りし者たちよ、
我が声を聞け。
夏場、大量の汗によっても溶けぬ化粧品を、生み出すのだ――
さすれば、世のすべての女性が救われん――
我が名は伝管……世のすべての女性の声を代弁せし者――
化粧守≪けしょうのかみ≫たちよ、汝らの活躍を期待しているぞ――
【要約】
夏場に化粧が剥げるのめんどくさいので長時間持つようなお化粧品の開発をどうぞよろしくお願いします。
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